Microsoft Edge で WebM、VP9、Opus がサポート
Change log や Status、 about:flags の内容を見るとわかるように、
EdgeHTML 14.14291 から、WebM コンテナと VP9 ビデオコーデック、Opus オーディオコーデックがサポートされました。
次期アップデートの Windows 10 Anniversary Update で正式に使用できると思われます。
参照元
VP9 と WebM はオープンソースのプロジェクトで Google が高品質なウェブ向けビデオフォーマットとして開発。
Flash の FLV などで使われていた On2 を Google が買収し現在は YouTube で使用しています。
Opus オーディオコーデックは高品質の再生実現し、帯域幅の使用効率の高い。 WebM でのプライマリーオーディオコーデックです。
共に 4K のコンテンツ配信や ORTC(Object Real-Time Communications)を使用したプラグインフリーの Skype for Web でビデオ、音声チャットを使用するために実装したのでしょう。
VP9 と Opus パフォーマンス
VP9
ソフトウエアデコード、DXVA(DirectX Video Acceleration) によるハードウエアアクセラレーションによるデコードサポートをサポートしているそうで、 下のグラフはミドルレンジのラップトップでの結果だそうです。
デコード時の電力消費
バッテリー消費
480 から HD の 1080 間の動画解像度ではその差は微々たるものだが、4K でのパフォーマンスよく、
4K 以降の解像度でも期待できそうな感じがします。
また、現段階で Mobile の方では VP9 はサポートされていないようです。
Opus
こちらはハードウエアでのデコードをサポートしていないようです。
そのためか、Windows 10、Windows 10 Mobile で使用できるようです。
VP9 と Opus の設定
アドレスバーに about:flags を入力し開発者設定の中にあります。
デフォルト値
コーデック | 設定値 |
---|---|
Opus | 有効 |
VP9 | Automatic |
VP9 のセレクタ
- Automatic はハードウエアアクセラレーションが使用できる場合に VP9 を有効
- Always On は常に VP9 を有効
- Always OFF は常に VP9 を無効
JavaScript で使用可能か調べる
MediaSource.isTypeSupported() で調べることができるようで、ブール値(boolean)を返します。
MediaSource.isTypeSupported('video/webm; codecs="vp9"') MediaSource.isTypeSupported('video/webm; codecs="vp9, opus"') MediaSource.isTypeSupported('video/webm; codecs="opus"') MediaSource.isTypeSupported('audio/webm; codecs="opus"')
使用できるのは以上の4つですが、現状の Windows 10 Mobile では VP9 は false が返り、Always On の状態でもなります。
その他
Edge の video タグのコントロールが、未だに Windows 8 の UI なので 10 ものに変えてほしいです。
Edge でのコントロール
Windows 10 のアプリでのコントロール