ChakraCore 版 Node.js について
昔から Chakra 版 Node.js があれば良いなと思っていたわけですが、本家の Node.js の方に ChakraCore 版をサブミットしているようです。
今回の元ネタ blogs.windows.com
去年、ChakraCore のオープンソース化より前に Windows 10 IoT で Chakra 版 Node.js がありました。
今回の ChakraCore に依存しないもので、Windows 7 SP1 以降で対応したり、Linux などでも動作するよう進めているようです。
Node.js で ChakraCore JS エンジンはどうなっているのか
Node.js は Google Chrome の JavaScript エンジン V8 で動くようにつくられています。
V8 の命令に合うように ChakraCore にがわ(shim)をかぶせているます。
(コードを見ていないので予想ですが Edge 自体が Chrome と同じような命令を使えるため、驚くほどの差異はないのではないかと思っています)
パフォーマンス
ChakraCore に shim をかぶせているにもかかわらず、
直近の Node.js より速いとのことです。
以下は TypeScript でのコンパイルテストと Node.js ベンチマークの結果で、
テスト環境は Windows 10、Core i5 34755(2.9GHz)、4 GByte のメモリー。
npm のモジュールについて
npm モジュールの大半は JavaScript ベースですので、大体動くだろうとのこと。
NAN(Native Abstractions for Node.js)の方もサポートするとのことなのでネイティブのモジュールもある程度は動きそうです。
ChakraCore のロードマップ
WebAssembly を実装中だったり、
SIMD.js や Exponentiation Operator、Async Functions が使えたりで面白くなりそうですね。